Netflixドラマ版『三体』のあらすじ、出演者、監督などをまとめて紹介！

アジアから初めてSF最高の賞一つであるヒューゴー賞長編小説部門を受賞した劉慈欣『三体』の実写ドラマ化は着実に進んで、2023年配信決定です。

今回の記事では、Netflixドラマ版『三体』のあらすじ、出演者、監督などをまとめて紹介しています。

『三体』の登場人物

あらすじに入る前に、本作の主な登場人物について紹介します。

葉一家

全編を通して登場しキーパーソンとなる女性・葉文潔と、その家族です。1966年から始まった文化大革命（文革）によって、葉一家は悲惨な運命をたどります。文革を含めた人類の営みに対する絶望が、その後の葉文潔を突き動かす行動原理となっていきます。

葉文潔（よう・ぶんけつ/イエ・ウェンジエ/Yè Wénjié）：天体物理学者
葉哲泰（よう・てつたい/イエ・ジョータイ/Yè Zhétài）：理論物理学者、精華大学の大学教授、葉文潔の父
他、母（紹琳）と妹１人（葉文雪）

紅岸基地

文化大革命時、葉文潔は中国共産党中央委員会直属の極秘基地「紅岸基地」に勤務しました。この基地で出会った人物と、そこで起きた出来事が物語を大きく動かします。

雷志成（らい・しせい/レイ・ジーチョン/Léi Zhìchéng）：紅岸基地の政治委員
楊衛寧（よう・えいねい/ヤン・ウェイニン/Yáng wèiníng）：紅岸基地の最高技術責任者、かつての葉哲泰の教え子、後に文潔と結婚

現在

文化大革命が終結した数十年後、現代の中国が物語の主な舞台となります。

汪淼（おう・びょう/ワン・ミャオ/Wāng Miǎo）：ナノマテリアル開発者
史強（し・きょう/シー・チアン/Shǐ Qiáng)：警察官、作戦司令センター所属、汪淼とともに事件の真相を追う
楊冬（よう・とう/ヤン・ドン/Yáng Dōng）：宇宙論研究者、葉文潔と楊衛寧の娘
丁儀（ちょう・ぎ/ディン・イー/Dīng Yí）：理論物理学者、楊冬の恋人
申玉菲（しん・ぎょくひ/シェン・ユーフェイ/Shēn Yùfēi）：中国系日本人の物理学者、学術団体「科学フロンティア」の会員
魏成（ぎ・せい/ウェイ・チョン/Wèi Chéng）：数学の天才にして引きこもり、申玉菲の夫
潘寒（はん・かん/ファン・ハン/Pān Hán)：生物学者、申玉菲と魏成の知人、学術団体「科学フロンティア」の会員
マイク・エヴァンズ：中国において植林・生態保護活動に取り組む活動家、多国籍石油企業CEOの御曹司

Netflixドラマ版『三体』のあらすじ

劉慈欣の同名SF小説を中国初のオリジナルSFドラマ化した『三体』は、地球の人類文明と三体文明の情報交換、生死をかけた争い、宇宙における二つの文明の興亡を描く。2023年、地球の基礎科学に異変が起こり、科学界が嵐と恐怖に包まれた時代である。

科学者の自殺、奇跡に近いカウントダウン、科学者の秘密サイド、謎の「三体ゲーム」 ......科学者汪淼は、警察官史強によって統合作戦センターに連行され、「科学フロンティア」という組織に潜入して捜査に協力する。霧の中でETOという組織と接触した汪淼は、その総司令官が実は自殺で亡くなった科学者• 楊冬の母親--葉文潔であることを突き止める。

ETOとオペレーションセンターが行き来する中で、汪淼と史強は、ゲーム「三体」の世界が実在することを次第に見極めていく。そして、すべての出来事の源は、生存空間をめぐる2つの文明の絶望的な生死をかけた闘いなのだ。統合作戦センターと科学者たちの総力を結集し、信念と希望を新たにした王妙と司強は、未来に迫った「三体」の侵略との死闘に備え続ける。

『三体』の監督

ドラマの第一回は香港の映画監督デレク・ツァンが担当するとのことで以前NEWSになっていましたが、デレク・ツァン監督の作品はアメリカ資本による英語劇で、こちらとは別のもののようです（オバマ元大統領を初め、海外にも原作ファンが多い）。

「三体」ドラマ実の監督は杨磊です。

1979年3月9日に生まれ、代表的な作品はドラマ《红色》などがあります。

『三体』の出演者

汪淼：張魯一(チャン・ルーイー)

名前：张鲁一（チャン・ルーイー)
出生地：北京市
生年月日：1980年6月7日
身長：182 cm
体重：68 kg

俳優としても演出家としても活躍中の張さん。実は中央戯劇学院で演出を学んだあと、北京大学MFAで芸術の修士を取得したという超エリートです。演劇を多方面から学んだことを活かし、個性的な実力派俳優として評価されています。

2005年『玉卿嫂』でデビュー。2006年には自らが演出も兼ねた舞台『和空姐同居的日子』に出演。2013年には人気ドラマ『火線三兄弟』で特高課課長の高木を演じました。目的のためには手段を選ばないけれど、どこか優雅な気品を漂わせる高木を魅力的に演じ好評を得ました。

その後も数々の作品に出演し、個性派俳優として確固たる地位を築き上げます。第22回、23回、26回の上海テレビ祭白玉蘭賞では最優秀助演男優賞を獲得しました。

史强：于和偉（ユー・ホーウェイ）

名前：于和偉
出生地：遼寧省撫順市
生年月日：1971年5月4日
身長：179cm
体重：70kg

于和偉（ユー・ホーウェイ）さんは、1971年5月4日に遼寧省撫順市で生まれました。中学生の頃は、歌を歌うのが好きだった于さん。高校を2年連続で受験しますが、どちらも成績が満足いくものではありませんでした。しかし、2回目の試験後、たまたま男子の新入生を募集していた撫順市幼児師範学校に入学し、音楽を学びます。卒業後、文学や芸術にも興味があったことから、撫順話劇団に入団。1992年には、上海戯劇学院に入学しました。

1999年にドラマ「曹操」に出演し、俳優デビュー。2014年のドラマ「下一站婚姻」に出演すると、華鼎奨の当代題材最佳男演員賞を受賞しました。このほかにも2020年のドラマ「巡回検察組」や2021年のドラマ「覚醒年代」に出演し、数々の賞を受賞。2023年には、国家一級演員を受賞するほど、中国では欠かせないベテラン俳優です。